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プロフィール

May

Author:May
ECC西松園教室の講師、小澤真由美です。英会話学校講師、IT関連の講師などを経て、2012年に故郷の盛岡でECC英会話教室を開講しました。
英語にかかわらず、「ことば」の世界にひかれます。
J-SHINE(小学校英語指導者資格)有。
2児の母。

最新コメント
県の国際交流協会のイベントで、大島希巳江さんのお話が聴けるというので、行ってきました。
大島さんは、神奈川大学外国語学部の教授で、異文化コミュニケーション学、ユーモア学などを研究されています。

この方のすごいところは、英語落語をプロデュースし、プロの落語家さんたちを引き連れて世界各国で海外公演ツアーを行い、自らも英語落語を演じてしまうことです。

YouTubeに海外公演での彼女の落語がいくつか載っています。
とにかく明るく楽しく、英語も聞き取りやすいですから、必見ですよ!

Rakugo in English-Zoo by Kimie Oshima (←動物園)

Gonsuke's fish (←権助魚)

昨年、教室の発表会で中学生に英語落語を発表してもらおうと、ネットで英語落語について検索していた時、この動画に行きあたりました。以来、たいへん秘かにファンとなっていたのですが、まさか盛岡でご本人のお話が伺えるとは!

今回のテーマは、ご専門である、異文化コミュニケーションやそれにおけるユーモアの役割。
タイトルはちょっと硬いですが、最初から最後まで落語を聞いているかのように楽しく、かつ興味深いものでした。
オレンジと白の市松模様の着物姿の大島さんは、こんなグレートな方をつかまえて言うのもなんですが、大変かわいらしかったです。

以下、覚書。

・お互いに好意を持っていると自然としぐさや態度、行動が似てくるという「ミラーリング効果」

 こちらが笑顔で楽しい話しをすることで、相手も笑顔になり、好意的な気持ち、異質なものを受け入れやすくなる。

・総じて「英語嫌い」の落語家さんたち

 英語で演じてもらうために採った方法は、全編カタカナのルビを振った原稿の丸暗記(!)
 でも繰り返し演じ、聴衆の反応を見ているうち、次第に意味を理解し、英語を話せるようになっていく。
 どんなに英語が話せるようになっても、やはり英語嫌いの噺家さんたち。落語をやりたい、という動機があればこそ英語に取り組める。

・異なる文化圏での「落語」
 
 公演終了後のあちらの感想は、「日本人って実はおもしろい人たちなんですね」
 観客のほとんどは落語というものを初めてみる
 海外の観客は参加型。落語のスタイルに慣れるまでは、登場人物のセリフにいちいちリアクションが返ってきたり(笑)
 インドの小学生たちは質問や意見を述べたくて、噺の途中でどんどん手を挙げる。「僕は、その話のオチはこうだと思う」とか。
 理解しがたいジェスチャーに軽く説明をいれる。
 蕎麦や熱い汁をすする音、slurpは、海外では拒否反応が強い。落語でこれをどう演じるか。
(空気を取り込むことで麺やつゆの香りがより一層引き立つ、と説明した上で、音を出して演じるそうです)

・日本を語るなら、日本人の英語で

 シンガポールで話される英語がSinglish、インドのそれがInglishなど、英語も使われる地域によって多様。
 日本人は「日本の英語」を形作っていく必要があるのでは(発音だけでなく、表現の仕方など)

・英語落語の海外公演立ち上げ時の苦労

 英語で落語なんて邪道!という観念をどう打ち破るか。
 英語落語を「カリフォルニア巻き」になぞらえたら、小朝師匠が納得。

実際に英語落語を一席・・・ということで大島さんが演じてくれたのが「動物園」。
(上のリンク先からみられる動画も「動物園」です)。

話は知ってましたし、他の落語家さんが英語で演じるのも聞いたことがありましたが、
やはり生の落語はいいです。ライブ感がなんともいえません。
噺家さんの、楽しそうにノッてしゃべってる高揚感がこちらにも伝わってワクワクしてきます。

あと、大島さんも冒頭に話されてたんですが、人は、周りに人がいるときには、よく声を出して笑うのだそうです。
無意識のうちに「おかしいね、楽しいね」と周囲の人間とコミュニケートしようとしてるんですね。
みんなが笑うし自分も笑う。笑い声でさらに噺家さんがノッてくる。

江戸っ子のべらんめえ調から田舎言葉、独特の花魁言葉など、日本語の豊かなバリエーションを楽しめ、
日本の様々な風物や人情を味わえる日本語の落語はもちろん大好きですが、英語の落語も楽しいです。
演じる方も、聴衆も、また違った切り口からその噺を眺めることができるように感じます。
普遍的な部分が掘り出される、というか。
ローカルなものが、グローバルな光を帯びる瞬間、というか。

以上、落語とQ&Aタイムを含め、アッという間の2時間。
たっぷりと活動エネルギーを補充させていただきました。

2017/09/19(火) 15:01 | コメント:0 |
まだ興奮が残っています。

今日、第15回ECC中学生英語暗誦岩手県大会が行われました。

当教室からは3人が出場しました。

3人とも、会心の出来でした。

初出場の1年生二人は、前日の土曜、1日の部活が終わってから教室に来て、自主練習
しました。最後の最後まで、少しでも今より滑らかに、少しでも自信を高めるべく、
粘ろう、と言って別れました。

そして今日、昨日よりグレードアップした発表を聞かせてくれました。

本当に、粘り強く練習し続けたんだね。

今年は全体的にレベルが高かったように思います。
その中で、二人の発表は、特に図抜けて印象に残るものではなかったかもしれない。
でも、最後まで堂々と、正確に暗誦し、直前まで直され続けたlとrの発音もきれいになり、
つい数週間前までの二人の読み方や発音を知っている私には、感動的でした。
終わってからの二人の表情からも、充実感が感じられました。
それこそが、この大会に参加することで一番感じてほしいことだったので、
今年の目標は、達成したと思います。

そして、2年目のRちゃん。
こちらもまた、今までの中で最高のパフォーマンスだった。
彼女自身のベストだっただけでなく、発表全体の中でも、存在感のある
one of the bestでした。

昨年から暗記を始めて、1年生の時の発表を自分なりに反省、分析して、
コツコツと努力を積み重ねてきました。
一本調子になりがちなところ、表情が乏しくなりがちなところなど、
自分の壁を一つ一つ乗り越えてきました。
大事なのはそこです。
上を目指す時にどんな壁を乗り越えなければならないかは一人一人違います。
別の人から見ればさもないことでも、その人にとっては大きくたちはだかる壁。
あるいは立ちはだかっているように思い込んでいる壁。
自分の壁を破るのは勇気がいることだ。
でも、それをしないと、次の地平線が見られないんだよね。

Rちゃんは勇気を持って自分の壁を破れる人。
その迫力が今日の発表にはありました。
壁を破って、新たな地平線が見えたからこそ、
ここまで来たのになぜ入賞できなかったんだろう、と
悔しさもひとしおだったのではないでしょうか。

会場から出る時、他教室の先生から嬉しい言葉をいただきました。
あの2年生の彼女、良かったよーすごかったよー!!って。
私も、心が動かされるような発表を聞いた時は、チャンスを見つけて
ご本人や先生に、「素晴らしかった」の一言をかけてしまいます。
きっと、その先生も同じように感じてくださったのだと思います。
(アキコ先生、ありがとう! 泣けました)

他の出場者も、ここまでできたぞと充実感を感じた人もいれば
悔しさをかみしめている人もいるでしょう。
どちらがいい、というものではないのだと思います。
その人その人によって、フェーズが違うのです。

一つ一つの発表に、聞く側も力が入ってしまい、
毎年のことですが、終わってから、どどーっと疲労を感じます。
が、本当に素晴らしいステージを見せてもらいました。

それぞれにがんばった出場者の生徒さん、
彼らを傍らで支えてきたお家の方々、
少ない人数で奮闘されたECCセンターの皆さん、、
各生徒さんの持ち味を引き出してきた先生方、
皆さん、ありがとうございました。









2017/09/10(日) 23:07 | コメント:0 |
いよいよ今週末です。

9/10(日)、ECC中学生暗誦大会 岩手県大会。
今年の会場は、おでってホール。

今日に向けて努力を重ねてきた中学生のみんな、ドキドキが高まってきましたね。
このドキドキから逃れるには・・・
あと3日、最後まで練習を続けよう。

英語ならではの大きなうねりを出せているかな?

毎年審査員の先生から指摘されるLとRの発音、破裂音のPとBなど、細かい音を大事にできているかな?

途中のどこからでも言えるくらい、頭に入っているかな?

そして何よりも、聞いている人に意味を伝えようという気持ちを忘れていないかな?

その気持ちがあれば、ただの棒読みにはならないはずです。
自然と、強調すべきところを強くゆっくり話したり、ユニークな部分は楽しそうな表情になったり、
体全部を使った、観客を魅了する発表になると思いますよ!

やれることはやった、と思って当日に臨もう。

そしたら、緊張感でさえ自分の味方につけられるから。

来年、さ来年に中学になるみんなも、ぜひ聞きにいきましょう。

「その場」にいなくては分からない、独特の雰囲気を感じに行こう。

いろいろなドラマが見られます。感動します。

2017/09/06(水) 15:26 | コメント:0 |
ECC西松園教室

子供向け英語教室
   (2才~中学3年生)
BS教室
   (高校生、社会人)

★教室所在地
 盛岡市西松園4丁目6-2
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 ★お問合せは
  may527@gmail.comまで

 ★公式サイト
  ECCジュニア